前回、建物の省エネ基準が改正されたお話をしましたが、
何故、省エネ基準を上げていかないといけないのか?
これは今まで建てられた住宅が夏向け(高温多湿)に考えられて造られており、
冬はどちらかと言うと「着込めば済む」程度で冬に対する対策は重要視されていなかったのかも知れません。
でも、実際は、高松においても、雪が降る日や路面が凍結したりする日はあります。
当然そんな日は、居間や台所だけを暖かくして、トイレや洗面所などはとても寒い状態だと思います。
その結果、高齢者の浴室での溺死事故は交通事故死者の約3倍も発生しています。
なぜこうした事故が増え続けているのか?
ひとつの要因として考えられるのが「家の寒さ」です。
高齢者が増えていく中住宅の断熱性能は一向に上がっておらず、
現在の省エネ基準を満たしている住宅は全国でもわずか5%しかありません。